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  卑しく、浅ましい謗法集団
    なりふり構わぬ F 稼ぎ ―創価学会



  戸田城聖氏を悪用する池田大作

 創価学会第二代会長・戸田城聖氏亡きあと、池田大作は、
「大講堂のエレベーターの中で、二人だけのところで学会のことを託された」
と、実は次期会長に任命されていると言い出した。大作のウソで固めた権力奪取は、この時から始まったと言える。これについて、元創価学会教学部長の原島嵩氏が言う。
「戸田会長と池田とのいわば“相承”の話もデッチ上げです。事実は、後継会長のことは、戸田氏は『みんなで決めなさい』と遺言していたのです」(池田大作・創価学会の真実 七七・)
 そして戸田氏の遺言も、大作が頻繁に叫ぶ「追撃の手をゆるめるな!」ではなく、
「みんな仲良く」(妙教 一二〇号四五・)
であったと、原島氏は真実の遺言を述べている。
 このように「死人に口なし」の戸田氏を悪用することは、大作の常套手段である。


  「証人・証拠を出せ!」

 九月十四日付聖教新聞にもそれが見られる。
「明年は『創価完勝』の年でいきましょう!」
 大作は、会長の秋谷を尻目に、来年の創価学会の方針をこう発表した。
 この「創価完勝」の言葉、語源は戸田氏だと大作は言う。
「(戸田)先生は、さらに、こう言われた。『圧倒的な創価の完勝をもって、末法万年尽未来際への鑑としていくべきだ』」
 また「創価の完勝」こそが戸田氏の「遺言」であるとも言う。そして臆面もなく、
「『大作、頼むぞ』と言われるのが常であった」
と、戸田氏より次代の創価学会を託されたと嘯く。
 ちなみに同記事で、日蓮大聖人が良観一派の不当な訴えに対し、「確かな証人を出せ! 証拠を出せ!」と仰せられた、と大作は言っている。
 ならば大作よ、前述の発言への「証人・証拠を出せ!」。


  政権奪取のために信仰捨てる

 さて、前の「完勝」の語だが、それが目前に迫った国政選挙への政治活動の檄となっていることは言うまでもない。
 フリーライターの岩城陽子氏は次のように語る。
「実質的に一宗教団体が所有する政党の政権獲得運動が、健全な政治活動の範疇に入るとは到底思えない」(フォーラム21  三八号一九・)
 現今において、政権へ参画している創価学会は、世間に迎合し、政権奪取に向けた政治戦略の一環として、邪教団と手を組む「SGI(創価学会インタナショナル)憲章」を制定している。そこでは、
「SGIは仏法の寛容の精神を根本に、他の宗教を尊重して(中略)対話し、その解決のために協力していく」(平成七年十月十七日・SGI第二十回総会)
という、創価学会の外部へ向けた今後の在り方を発表した。
 このような「政治集団」としての本質を暴露した融和路線は、「創価完勝」の言に込められた、創価学会の独善性、排他性を覆う隠れ蓑であることにも注意すべきである。


  「お願い!」法華講員にも

 脱講運動と称して、様々ないやがらせを法華講員へ仕掛ける創価学会。だが、選挙運動ともなれば、手のひらを返したように、作り笑顔で、法華講員に近づき、なりふり構わぬ姿で、F(票)を稼ごうとする。
 なんとも卑しく、浅ましい集団ではないか。岩城氏の指摘は、創価学会・池田大作の、不健全きわまりない今後の動きを社会へ警告しているものだ。
 今や、謀略政治集団に成り下がった創価学会。「創価完勝」とは、裏を返せば「創価完敗」への必死の打ち消し文句に過ぎない。目を醒ませ!学会員!

大白法631(h15.10.16)号より転載



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