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    姿なき池田スピーチの怪
     大ウソで塗抹する十二年  一創価学会一



  疑惑の協議会

 十一月二十六日付聖教新聞では、その前日の二十五日に「全国最高協議会」なるものが行われた、と報じている。しかし、池田大作が出席しているにもかかわらず、その扱いは小さい。
 さらに大作のスピーチはといえば、二十八・二十九日にわたってようやく掲載されている。しかし、不可解なことに会合の模様や大作の写真は、一枚も掲載されていない。池田センセーが出席していながらである。
 これらを併せて考えれば、センセーの「協議会」への出席には強い疑惑が生じるが、公に掲載された今回の大作のスピーチは、たとえ出席していようが、いまいが、宗門にとって看過できる内容ではない。


  「C作戦」への難癖

 上・下として二日間にわたり掲載された大作スピーチは、極めて醜い内容だ。宗門から破門された十二年間の歴史を総括する形で、自らの怨念を吐露している。
 初めに大作は、新しい青年部のためにも十二年間の法難の経緯を振り返りたい、と前置きし、平成二年七月に宗門が、
「『C作戦』と呼ばれる学会破壊の謀議を重ねていた」(十一月二十八日付聖教新聞)
とうそぶいている。学会が大石寺開創七百年を慶祝している時に、宗門は謀略を企てていた、と会員に宗門憎しとの感情を煽るためだ。
 宗門は、ずっと言い続けてきた。「C作戦」なるものは存在しないと。これはあたかも、先に宗門による陰謀があって、学会問題が引き起こされたかのように会員を洗脳する、大作の難癖である。


  「御注意」への根深い恨み

 次に大作は、
「秋谷会長に対して、日顕(上人)が『驕慢謗法だ!』と怒鳴りつけた(中略)まことに一宗の管長にあるまじき、ぶざまな狂態であった」(同)
と、ヌケヌケと言う。巷間では脳梗塞とささやかれている御大だから、今のうち、事実を認識していただこう。
 この御法主日顕上人猊下に大作らがお目通りを許された時に賜ったお言葉、いわゆる゛丑寅勤行の参加者の件゛に対して学会は「猊下から出る話ではない。連絡会議に出せばよい」と言い出し、日顕上人の御発言を封じたのである。それについて日顕上人は、驕慢に当たるとして御注意され、たしなめられたのである。
 ちなみに日顕上人が御注意されたのは、秋谷だけではない。大作、おまえも注意されていたことを他人事のように語るな!


  「根底から崩れた」?

 次に、宗門が大作の「一一・一六」の問題スピーチの録音テープを反訳した際、一部に誤りがあったことで、
「宗門のもともとの言いがかりは、根底から崩れた」(十一月二十九日付聖教新聞)
と、大風呂敷を広げるが、宗門が反訳ミスを認めたのは、学会の謗法を指摘する根底箇所には、何の影響もない部分である。それを「根底から崩れた」とはどういう意味か。説明してみろ、大作!
 破門より十二年間進歩なし
 このほか、大作は、宗門が、「対話を拒否した」だの、「添書登山は恫喝の手段」などと、会員の記憶をさらに上塗りする如く、宗門の悪イメージを脳裏へ刻み付けている。
 しかし、このように宗門の善導を捏造した邪悪な大作の言い掛かりも、すべて破折し尽くされたものばかりである。今さら偉そうに「経緯を振り返りたい」などと毒まんじゅうを食わせ、真実をウソで塗抹する大作よ。少しは宗門出版物を読んだらどうだ。十二年間、進歩のない頭は死骸か化石か。
 化石頭では、「全国最高協議会」なる会合に出席したことも憶えているやら怪しいものだ。まさか「スピーチしたことになっている」とは言うまいな。

大白法635(h15.12.16)号より転載



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