自称正信会の策動に「院達」発せられる
院第三六三二号 宗 内 一 般 平成十五年七月十九日 日 蓮 正 宗 宗 務 院 印 自称正信会の策動について 今般、「正信会『阿部妄語録』出版委員会」を差出人とする封書が、日蓮正宗各寺院に送りつけられました。これは本年三月、「同委員会」が、『阿部妄語録』なる御法主日顕上人猊下誹謗の悪書を作成し、御法主上人をはじめ、全国の寺院へ恣意的に送りつけ、宗内を攪乱せんとしたことに対し、去る六月七日、日蓮正宗青年僧侶邪義破折班著「自称正信会の『虚言集』を粉砕す」により、彼らの悪書に鉄槌が下されたことを逆恨みし、あろうことか御法主日顕上人猊下に対して公場対決を要求してきたものであります。 封書の裏書が、「正信会事務局」となっているところから、「同委員会」とは、去る昭和五十六年一月二十一日、静岡地裁に対し、「日顕上人への血脈相承はなかった」との理由を作り上げて、管長地位不存在の確認並びに職務執行停止を求めて提訴し、宗門から宗制宗規に則り、擯斥処分を受けた自称正信会の元僧侶らと推定されます。 彼らは、恐れ多くも御先師日達上人が、御当代日顕上人猊下に血脈相承をなさらないまま御遷化されたなどという、不知恩極まる血脈否定の邪義を申し立て、仏法上、重大な謗法を犯して、擯斥となった反逆者であります。その自らの立場を忘れ、御法主日顕上人猊下に対し奉り、公場対決せよなどという要求をすること自体、無礼千万な許されざる行為であります。 かつて彼らは、御登座後、一年半もの間、日顕上人猊下に対し奉り、血脈付法の御法主上人として尊崇し、信伏随従していたにもかかわらず、宗門の方針が自らの意にそぐわぬという自分勝手な理由により、突如、御先師日達上人から御当代日顕上人への大事なる血脈相承を否定したものであり、彼らが起こした裁判で、最高裁が信仰次元の問題であるとして明白な判決を避けたことを奇貨とし、以来、二十年もの間、本宗寺院を不法に占拠し続けているのであります。 このような非法の徒輩による今回の行為こそ、まさに言語道断の思い上がりと言わねばなりません。彼らはその書面で、日顕上人猊下が公場対決に応ずるよう宗内僧俗を煽る文言を述べていますが、彼らの狙いが、本宗の血脈法水の破壊にあることは明白であります。宗内各位には、かかる彼らの悪辣な策動に対して、断固たる態度をもって対処せられるよう通知いたします。 以 上 |
青年僧侶邪義破折班より、自称正信会の迷妄を断ずる誡告
前略 この度、「正信会『阿部妄語録』出版委員会」を差出人とする書面が、日蓮正宗青年僧侶邪義破折班宛に届けられたので回答する。 その中には、貴殿らが御法主日顕上人猊下に宛てた書面が同封されているが、その内容たるや「同委員会」の名で、御法主上人猊下に公場対決を要求した不届きなものである。 「同委員会」に「正信会」の名を冠しているところを見ると、恐らく貴殿らは、宗門から擯斥処分を受けた元僧侶達であろう。とすれば貴殿らは、去る昭和五十六年一月二十一日、静岡地裁に対し、「日顕上人への血脈相承はなかった」との理由を作り上げて、管長地位不存在の確認並びに職務執行停止を求めて提訴したため、宗制宗規に則り、本宗から処分を受けた徒輩である。 「同委員会」の言動が、自称正信会の元僧侶全員の意志なのか、一部の者の意志なのかははっきりしないが、貴殿ら自称正信会の元僧侶達の言動は不知恩極まる錯乱の愚行に外ならない。曾て自らが擯斥処分となった経緯を思い出しても見よ。貴殿らは、恐れ多くも御先師日達上人が、御当代日顕上人猊下に血脈相承をなされずに御遷化されたなどという、血脈否定の邪義を申し立て、日蓮正宗から擯斥処分された謗法者ではないか。 謂わば貴殿らは仏法上における重大なる反逆者なのである。その身の程を忘れ、御法主日顕上人猊下に対し奉り、公場対決せよなどという要求をすること自体、筋違いも甚だしい思い上がりである。 思えば、日顕上人猊下が御登座された後、貴殿らは、一年半にも亘り信伏随従申し上げてきたではないか。それを、宗門の方針が自分達の意にそぐわぬとして、突然、御先師日達上人から御当代上人への血脈相承を否定した前後の矛盾こそ支離滅裂である。しかも、貴殿らが起こした裁判で、最高裁が信仰次元の問題であると解釈し、明確な判決を回避したことを奇貨として、二十年来、本宗寺院を不当に占拠し続けている。このような自らの不法者たる立場を棚に上げての貴殿らの今回の行為こそ、言語道断の愚挙というほかはない。 「自称正信会の『虚言集』を粉砕す」に於ても述べたが、いま貴殿らが第一になすべきことは、他を誹謗することよりも、まず血脈相承否定の大謗法を御先師日達上人の二十五回忌の墓前に深くお詫びし奉り、また御当代日顕上人猊下への長年に亘る誹毀讒謗を心からお詫びし奉ると共に、一刻も早く占拠している日蓮正宗寺院を宗門へお返しし、袈裟衣を総本山へお納めして、只管、御本仏日蓮大聖人のお許しを請うことである。そうでなければ後生の堕地獄は畢定であると、重ねて誡告しておく。 なお、貴殿らの書面中には、御法主日顕上人猊下に対し、貴殿らとの対論に応じるように懇願せよとの言があるが、貴殿らの浮言に対して、我々は取り合う必要をまったく認めない。 以上をもって回答とする。 草々 平成十五年七月十九日 日蓮正宗青年僧侶邪義破折班 「正信会『阿部妄語録』出版委員会」殿 |