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      「立正安国」はどこへ?
       売名に破邪顕正の精神無し
                 ―創価学会

    創価学会の売名行為

 本年一月九日付聖教新聞に、新年早々開催された本部幹部会が報道されている。
 例の如く池田大作は、自分に酔いしれつつ手前勝手なスピーチを長々としたのであろうが、多くの聴衆がこの支離滅裂な内容に聞き入っている姿に、「洗脳」の言葉が思い浮かぶ。
 その様子が撮影された写真の中に、よくテレビ等で見かける顔が写し出されたものも掲載されている。彼らは芸術部員と呼ばれ、いわゆる芸能関係者等で構成された会員のようだ。
 この写真は、これら芸能関係者らも創価学会員であることを内外に喧伝し、客寄せパンダに利用したいという創価学会の魂胆が見え透いている。
 まさに、これら芸術部員は、創価学会の「広告塔」として存在し活用されている。
 広告といえば昨今、創価学会がスポンサーとなっている番組も目立ち、提供となって名を連ねる映像も珍しくない。さらには創価学会のCMまで、テレビやラジオで流れるようにもなった。週刊誌等によれば、創価学会の総資産額は十兆円とも言われているが、この巨万の富を使い、その名を社会全体に蔓延させているのである。
 その姿は、まさに「売名」との表現がそっくり当てはまる。
 その目的は、畢竟、選挙での票獲得であり、あるいは大作の個人崇拝を徹底させることにあろて、所詮は日蓮大聖人の破邪顕正の精神からは程遠い。
 かつて日達上人は、
 「日蓮正宗の教義が、一閻浮提に布衍していってこそ、広宣流布であるべきであります。日蓮正宗の教義でないものが、一閻浮提に広がっても、それは、広宣流布とは言えないのであります」(大日蓮 昭和四九年八月号二〇n)
と御指南されているが、今や創価学会は日蓮正宗から破門され名実共に別個な無関係の団体なのであり、その創価学会の名が世に広まったとしても、それは単なる「蔓延」「伝染」に過ぎず、広宣流布とは何の関係もない。

    破邪こそ立正の実践

 日寛上人は、
 「立正とは破邪に対するの言
 なり」(御書文段 四n)と御教示されている。故に、御法主日如上人猊下は、本年の出陣式の席上、
 「全世界の人々を幸せに導く最善の方途こそ折伏であり、折伏を行じていくことは、世のため人のためにはもちろん、自他の成仏のみに止まらず、依正不二の原理が示すように国土世間もまた安穏となるのであります(中略)したがって、謗法の害毒によって世の中が極度に混乱している今この時、我々がなすべき最も大事なことは折伏であります」(大白法 平成二一年一月一六日号)
と御指南され、さらに、
 「近年まれに見る世界的な混乱と不況、世界規模での戦争がいつ起きても不思議でない現在の混沌とした世相を見るとき、この窮状を救えるのは、ただ、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の三大秘法の仏法以外にはありません」(同)
とも御教示されている。すなわち、我らの折伏行は直ちに全世界を安国へと導くのであり、破邪こそ立正の実践であって、その志の裏付けにほかならない。 『立正安国論』正義顕揚七百五十年という大きな節目を迎え、宗門は大聖人の御指南のまま、大理想たる立正安国の実現、すなわち広宣流布へ向けて、僧俗が一体となって「出陣式」を敢行し、改めて破邪顕正の実践を固くお誓い申し上げた。
 創価学会が新年早々、売名に腐心しているのに比して、何と尊いことであろうか。
 創価学会という大謗法が強い影響力を及ぼす現代、他の謗法とも相まって、世界を苦悩のどん底へと誘っている。
 これら悪業の根源を断固破折していくことこそ、我らが果たすべき立正安国行≠ニ心得て、意義深き本年、僧俗一致・異体同心して、一層折伏に精進してまいろうではないか。

大白法760(h21.03.01)号より転載



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