自称富士大石寺顕正会会長浅井昭衛の
「重ねての対決申し入れ書」の悪義を破折す


 この度、御法主日顕上人猊下に対し、貴殿から重ねての対決申し入れ書=i以下、再悪書≠ニ記す)なるものが送られて来た。その内容たるや、我らの徹底した破折に対し、欺瞞の悪言を並べて御法主上人を誹毀讒謗しつづけるという悪質極りないものであり、ここに我ら邪義破折班は、貴殿の欺誑を再度破折することとする。



一、血脈誹謗は第六天の魔王の所業なり


本宗信仰の基本を弁えよ


 貴殿は、我らの破折につき、虚偽と欺瞞と悪口で満ちている≠ニ述べているが、その言はそっくり貴殿に返しておく。我らの破折に対してほとんど回答できず、相も変わらず御法主上人への誹謗に終始していることが貴殿の虚偽≠ニ欺瞞≠証明しているからである。
 顕正会(当時妙信講)は昭和四十九年八月十二日に解散処分に付され、また貴殿は父浅井甚兵衛とともに昭和四十九年十一月八日に本宗より除名処分に付されたが、後に述べるごとく、貴殿らに対する処置は仏法に照らして当然のことであった。その後、今日に至るまで日蓮正宗に敵対し、御先師日達上人、御当代日顕上人を誹毀讒謗する貴殿らの所業は、まさに「謗法者・謗法団体」そのものではないか。しかるにその「謗法者・謗法団体」との我らの指摘に対し、貴殿は、この手口は、皇位を簒奪せんとした道鏡が、己れに随わぬ清廉忠節の士・清麿を、「穢麿」と罵って大隅に流したのとまことよく似ている。≠ニ、御法主上人猊下を道鏡≠ノ擬し、貴殿を清廉忠節の士・清麿≠ノ準えている。その思い上がりはまさに噴飯物というほかはない。
 貴殿ら父子は戦前に入信した筈だが、未だ日蓮正宗の信仰の基本がまったく理解できていないようである。ここで今一度教えておこう。
 申すまでもなく本宗の信仰の根源は、御本仏宗祖日蓮大聖人が末法に御出現遊ばされ、御内証たる塔中相承の一大事の秘法を、三大秘法総在本門戒壇の大御本尊として御建立遊ばされたところにある。そして御入滅に当っては、唯我与我の第二祖日興上人へ下種仏法の一切を相伝遊ばされたのである。爾来、仏法内証の血脈は代々の御法主上人によって瀉瓶され、御当代御法主日顕上人へと相承遊ばされるところである。
 すなわち御当代法主上人の御内証は、本門戒壇の大御本尊の御内証と而二不二にましますのであり、これを『御本尊七箇之相承』の金文には、
一、日蓮在御判と嫡嫡代代と書くべしとの給う事如何。師の曰わく、深秘なり、代代の聖人悉く日蓮なりと申す意なり。
と仰せ遊ばされるところである。
 代々の御法主上人におかれては、その御内証をもって御本尊を御書写遊ばされ、また下種仏法の本義に照らし、時代に応じた御指南を遊ばされるのである。ゆえに『百六箇抄』には、
但し直授結要付嘱は唯一人なり。白蓮阿闍梨日興を以て総貫首と為し、日蓮が正義悉く以て毛頭程も之を残さず、悉く付嘱せしめ畢んぬ。上首已下並びに末弟等異論無く尽未来際に至るまで、予が存日の如く、日興が嫡々付法の上人を以て総貫首と仰ぐべき者なり。
とのお示しが拝されるのであり、そこに本宗僧俗が御当代の御法主上人を合掌礼をもって拝し奉り、御指南に信伏随従し奉る所以がある。
 しかるに、貴殿ら顕正会を始め、近年異流義と化した者たちに共通するのは、この本宗の血脈相伝の仏法破壊の悪謀であり、これまさに広布を阻害せんとする第六天の魔王の所業たること明白である。貴殿の行為こそ、御本仏日蓮大聖人に対し奉る悪逆の大謗法なることを知れ。
 そもそも戒壇建立とは唯我与我の日興上人への御遺命である。そしてまた日目上人以来、代々の御法主上人に受け継がれている重大なる御使命なのである。すなわち広宣流布の進展の上に、その一切は御法主上人が御仏意を拝され、御決定遊ばされる専権事項であられる。貴殿ら謗法者が容喙できる事柄ではない。
 貴殿は我らが「身の程を弁えよ」と呵したことが気に障るらしいが、仮りにも当代の御法主上人に具申し奉りたいことがあれば、謹んで申し上げた上で、その採否は一切、御法主上人にお任せ申し上げる。それが当然の態度である。しかるに貴殿は、自らの意見が通らぬとみるや、御先師日達上人に罵詈雑言の限りを尽くし、今また、御法主日顕上人を誹謗して本宗の三宝の尊厳を犯す。邪義破折班として「身の程を弁えよ」と呵したことは当然である。
 須く貴殿は「国立戒壇」に固執する邪義を懺悔し、昭和四十九年の宗門の命に従い、直ちに顕正会を解散すべきであると告げておく。


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