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    早くもあれから十四年!
  その間に「究極の悪行」にまで手を染めた邪教
                  ―創価学会―



      混沌とした世界情勢


 米国大統領選挙が終わった。いずれの候補が選ばれようと、我らには直接関係はない。しかし、イラク戦争を強力に推進し
たブッシュ氏が再選され、今後の戦局が懸念される。
 現地メディアによれば、ブッシュ氏は、その選挙基盤に、キリスト教の保守的信仰者層がいるそうだ。これら支持者は、イラク戦争に賛同し、キリスト教信仰に基づくブッシュ政権に賛辞を送っているという。その意味では、イラク戦争が世界的宗教戦争と評価されるのも、うなずける。
 いずれにせよ、イラク戦争を始めたブッシュ氏が、平成二十一年までの今後四年間は世界をリードするのである。


     日本での天災


 さて、今年は文字どおり異常気象であった。例年になく多くの台風が日本列島を縦断し、全国各地に甚大な被害をもたらした。また、新潟県中越地震は、その後も長らく余震が続き、被災者へ執拗に不安を与えている。経済的な被害よりも、精神的なダメージのほうが、より深刻な問題であろう。
 災害による犠牲者の御冥福と、被災者へのお見舞いを心から申し上げるばかりであるが、正信の我らは、天災の理由を真剣に考え、対処せねばなるまい。
 世俗の学問によって、台風が日本列島を縦断した気象上の理由は説明できるであろう。また、地震が発生したメカニズムも解明できるかも知れない。
 しかし、いくら科学が進歩しようとも、これらの根源的な原因にたどり着くことはできない。
 それを唯一、説き明かすのは、日蓮大聖人の大仏法しかない。


     天災の理由


 周知のとおり、大聖人は『立正安国論』の冒頭において、
 「近年より近日に至るまで、天変・地夭・飢饉・疫癘遍く天下に満ち、広く地上に迸る」(御書 二三四頁)
と当時の世相を示されている。
 今、世界を取り巻く状況と何の違いがあろうか。
 しかして、その理由を、
 「世皆正に背き人悉く悪に帰す」(同)
 「盲瞽の輩、迷惑の人、妄りに邪説を信じて正教を弁へず。故に天下世上諸仏衆経に於て、捨離の心を生じて擁護の志無し。仍て善神聖人国を捨て所を去る。是を以て悪鬼外道災を成し難を致すなり」(同 二三七頁)
と詳しく明かされる。
 大聖人門下と名乗る者で、この御金言を拝したことがない者
などいまい。しかし、この御指南を現代社会に当てはめ、今の
我が身に宛てて、真剣に考えているのは、我ら日蓮正宗の僧俗
以外にはいない。


      如かず
      彼の万祈を修せんよりは
      此の一凶を禁ぜんには


 このようななか、我らの使命は、ただ「一凶」を禁ずること
にある。
  一凶とは、かねて御法主日顕上人が御指南くだされるよう
に、創価学会にほかならない。そしてその勢力は、今や日本のみにとどまらず、広く全世界に及んでいる。すなわち、一凶た
る創価学会の害毒による汚染は、今や世界的規模に拡大していると言っても過言ではない。
 大聖人は、
 「大事には小瑞なし、大悪をこれば大善きたる。すでに大謗法国にあり、大正法必ずひろまるべし。各々なにをかなげかせ給ふべき」(同 七九六頁)
と仰せである。
 米国大統領選挙の結果に、今後のさらなる世界的混迷を垣間見ることができる。しかし、我らは大聖人の御金言のままに、世界的規模の大悪蔓延の先には、必ずや世界広布があることを確信し、一層、精進しなければならない。
 残り一カ月となった本年、「破邪顕正の年」にふさわしい締め括りの御奉公を心がけたい。

大白法658(h16.12.1)号より転載



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