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      いよいよ一宗一派の旗揚げ!
         邪教化がいよいよ鮮明に
                       正 信 会



   一宗一派の旗揚げ


 自称正信会の邪教化がいよいよ鮮明になってきた。といっても、既に本門戒壇の大御本尊から離れ、御法主上人に的外れな論難を繰り返す正信会が邪教であることなど、とうの昔から周知のことではあるが…。
 正信会が発行する『継命』の報道によれば、正信会はいよいよ「包括法人」の取得をめざして模索しているようである。
 包括法人とは、各末寺を束ねる法人を言い、宗教法人法は「教派、宗派、教団」などを挙げている(同法第二条)。
 要するに、正信会は、日蓮正宗とは別個の「教派、宗派」を作ろうとしているのであり、新たな「教派、宗派」を作る以上、だれが見ても、一宗一派の旗揚げにほかならない。
 既に正信会問題の発生から二十年以上も経過しており、彼らの活動も下降・低迷の一途をたどっているが、今ごろになって、突如、包括法人化を模索するとは、彼らの邪教化が加速度的に進んでいる証拠である。


   包括法人設立の理由


 さて『継命』によれば、包括法人設立の理由について、様々な御託や種々法律的な内容を並べ立てた上で、
「これからもどんどん新しい寺院が建立されるとともに、次代を担う僧侶と信徒が育ってくることであろう。それらの人たちに安心して信心を、布教を継続してもらうためにも、今手を打っておかねばならないのである」(平成十六年八月十五日付同紙)
と会員に無理強いしている。
 しかし、正しい信仰は、包括法人の有無によって継続されるのではない。信仰の中身、畢竟、一大秘法たる正しい御本尊により成就するのである。
 その基本をわきまえぬところに、正信会の邪教たる所以があることを知るべきであろう。
 どんなに法制度を改変したところで、正信会に成仏などあるはずはない。なぜなら、本門戒壇の大御本尊に連なる信仰ができていないからである。


   正信会の本音


 正信会自身が吐露するように、包括法人設立の理由が「安心して信心を、布教を継続してもらうため」ならば、それは現在、「安心」していないという意味にほかならない。
 それはそうであろう。一時期は創価学会の謗法破折に燃えていたものの、今や自らが謗法に堕し、折伏される立場に陥った。しかも、その活動が停滞していることはだれの目にも明らかであり、創価学会すら、正信会を歯牙にもかけていない。
 そのような停滞する活動のなかで、彼らには御本尊すらないという現実が、より一層、不安をかき立てているのである。
 そういえば、創価学会が作製・販売する『ニセ本尊』について、正信会が責める言をほとんど聞いたことがないが、それは自らの将来を考えて、得策ではないと思っているからか?
 ここに来て、突然、包括法人化を進める背景には、日蓮正宗とは全く別個の法人組織を作りたいという本音があろうことは容易に想像がつく。それにより、独自の本尊を掲げ、「安心して信心を、布教を継続してもら」い、組織の地盤を固めたいといったところか。


   邪教粉砕の好機到来


 このような正信会始まって以来の激動に対し、会内の動揺も激しいようで、
「(宗門が)『いよいよ一宗一派の旗揚げ』などと、為にする的外れの非難を投げかけている」(同紙)
などと、まともな反論もできず、会内の引き締めに躍起である。
 しかし、正信会が「一宗一派の旗揚げ」に向かっていることは歴然たる事実である。
 心ある正信会員が、このような邪教への転落に恐怖の念を起こし、正法への憧憬を深めていることは、右の『継命』の記事からも容易に見て取れる。
 今こそ、自称正信会砕破へ、絶好の機会が到来したのである。

大白法655(h16.10.16)号より転載



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