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 罪科は免れぬ!
 異流義集会を催す事情
        ─正信会・顕正会─

   

 日蓮正宗を誹謗することによって、我が身の保身と組織の活力源を得ようとする異流義教団─。
 去る五月に、低迷し続ける顕正会と自称正信会が集会を行い、会員・檀徒に虚勢を張っている。


   矛先(ほこさき)折れた正信会

 自称正信会では、五月二十一日、静岡県富士市で「第三十回法華講全国大会」と銘打ち、全国から千六百名の檀徒がかき集められている。
 集会の内容は語るほどのものもないが、現在、正信会の議長という立場にある丸岡文乗は、「今般、宗門では阿部師が隠退して早瀬日如師に交替した(中略)それによって日蓮正宗の法門の惑乱、精神の紊乱が俄かに改まるわけでもない」(六月一日付継命)
と言っている。同会では以前、「阿部日顕師は恥を知り、貫首の詐称を止め即刻辞職せよ」(同)
と息巻いていたが、現実に日顕上人猊下が御隠尊となられた今、同会の宗門に向ける矛先が折れてしまい、これに追い込まれた丸岡は苦しまぎれの言いのがれをするしかないのであろう。


     正信会のあせり

 それは丸岡の、
「(日顕上人が)創価学会を破門したことをもって、正信覚醒運動の役目は終ったという理屈で、檀徒を見捨てて転向する僧侶が一、二名出たことは、まことに情けなく残念なこと」(同)
という嘆きからも、そのあせりが見て取れる。つまり「役目は終った」と正信会を見限るなど、実際に同会から宗門へ復帰した僧侶が出たため、丸岡は組織への影響を押さえておきたいのだ。
 このあと登壇した前議長の坂井進道が、
「今までの言動をふり返り、もし反省すべきことがあったならば反省をする」(同)
と自ら言っているように、自称
正信会の者達は、正信に覚醒する時ではないのか。


     顕正会のハッタリ集会

 一方、顕正会では五月十四日、神戸市のポートアイランドホールで一万余名の会員を集め、「関西大会」なる集会を開いている。しかし、「一万余名」と豪語するが、同ホールの公式発表によれば、約八千名の収容能力しかなく、
「広大なホールは、またたくまに通路までぎっしりと埋め尽くされる」(五月二五日付顕正新聞)
などというものではない。同紙一面のカラー写真を見ても、会場には空席も見られ、とても「一万余名」も参加したとは思えない。ホラ吹き!浅井昭衛。


     破折されたくない浅井

 さて、ここで浅井はいつもの如く終末思想を振りかざし、会員にこのままだと日本は侵略される≠セの巨大地震がもうすぐ起こる≠ニ恐怖心をいたずらに煽り、
「もう残された時間はまことに少ない」(同)
と会員に詰め寄り、勧誘活動にハッパを掛けている。また、
「正系門家まで世間にへつらい、国立戒壇建立の重大の御遺命を抛ってしまった」(同)
と会員に宗門誹謗の洗脳をしているが、明らかにトーンダウンしていることに注目したい。
 これは先に浅井が宗門に決別宣言をするため書き殴った『最後に申すべき事』という宗門誹謗の悪書を、日蓮正宗青年僧侶邪義破折班から徹底的に破折されたため、白旗のサインを暗黙のうちに出していると見て良い。
 その浅井の目論見は、恐怖心を煽って会員を自らに服従せしめ、宗門から突かれない程度に日蓮正宗を誹謗しつつ、独自の教団確立にあることは疑いない。
 全国から集められた会員や檀徒達──罪業を積まされていく姿は、まことに哀れで気の毒だ。

大白法696(h18.7.1)号より転載



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