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   『ニセ本尊』の現罰
           ─創価学会─

    気の毒な現証

 平成の代も二十年を迎えた。
 相変わらず『ニセ本尊』を拝んでいる創価学会員の間では、苦悩にあえぎ不幸に苦しむ会員がひしめいているという。
 気の毒だが、現罰だ。
 最近、創価学会を脱会して法華講員になった御婦人の体験によると、『ニセ本尊』の前に座るとひどい頭痛が起きて拝むことができなかったが、脱会して日蓮正宗の御本尊を安置してからは、実に気持ちよく、歓喜に満ちた勤行・唱題ができるようになったということだ。
 昨年には、関西地方で小学生の少女が自宅前で何者かに刺し殺された。その葬儀が創価学会め友人葬で行われたと報道されたことは記憶に新しい。このような人々の耳目を驚かすような持異な事件の加害者や被害者が、創価学会員であったという事例が目立つらしい。
  「道理証文よりも現証にはすぎず」(御書 八七四頁)
である。『ニセ本尊』の作製・販売は、一方で真正な御本尊の御不敬につながっているのであり、恐ろしい現罰を招くことを覚悟すべきだ。

    創価学会のウソ

 創価学会では『ニセ本尊』の作製・販売を正当化して、
 「御本尊授与には法主の許可は不要」(新・教宣ハンドブック 三二頁)
などと言っているが、草創期の会員が学んだ『折伏教典』には、
 「信仰の対象として一切をささげて南無し奉る御本尊であるから、御山においては御相伝により、代々の御法主上人様お一人が、したため遊ばされるものであり、我ら信者が云々すべきも恐れあることである」(昭和三六年版司書三二三頁)
と書いてあるし、第二代会長の戸田城聖氏が、
 「御法主上人は唯授一人、六十四代のあいだを、私どもに、もったいなくも師匠として大聖人様そのままの御内証を伝えておられるのです。ですから、御法主上人猊下をとおして大御本尊様を拝しますれば、必ず功徳が出てくる」(講演集下 二八五頁)
と指導していたことも、厳然と文献として残っている。創価学会のウソは明白なのだ。

    大作の創作本尊

 創価学会の『ニセ本尊』は、日寛上人の御本尊を勝手にコピーし改竄したものであって、けっして「日寛上人の御本尊」ではない。否、むしろ日寛上人の御心に背いた、大謗法の『二セ本尊』なのだ。戸田氏は、
  「ただ、大御本尊だけは、われわれは作るわけにはゆかない。日蓮大聖人様のお悟り、
 唯授一人、代々の法主猊下以外にはどうしようもない。だから、仏立宗や身延のヤツラが書いた本尊なんていうものはね、ぜんぜん力がない。二セですから、力がせんぜんない。むしろ、魔性が入っている。魔性の力が入っている。だからコワイ」(大白蓮華 昭和三四年七月号九頁)
と述べている。戸田氏の指導に背き「われわれは作るわけにはゆかない」はずの『ニセ本尊』を作ってしまった創価学会は、もはや「仏立宗や身延のヤツラ」となんら変わりはない。要するに『ニセ本尊』とは、邪教の教祖と化した池田大作の創作本尊なのだ。
 しかも、そんな『ニセ本尊』には「魔性の力が入っている。だからコワイ」のだ。「魔性」には、福徳を奪い不幸を招く用意がある。つまり拝む者は地獄・餓鬼・畜生の悪道に堕ちるのである。
 現在、創価学会員に降りかかる不幸は、一に、『ニセ本尊』に取り替えたときに日蓮正宗の御本尊を御不敬した逆罪と、二に、『ニセ本尊』の「魔性」が招くところの現罰なのだ。『光日房御書』には、
 「大逆なれども懺悔すれば罪きへぬ」(御書 九六二頁)と仰せである。
 創価学会員よ。勇気を出して脱会し、懺悔滅罪して正道を歩もうではないか。

大白法733(h20.1.16)号より転載



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