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      公明大敗衰退著しい学会の今後
               ―創価学会―



     天地が動いた

 七万五千名大結集総会は、天をも動かし地をも揺るがした――。
 七月二十六日は、曇天の空を晴れ渡らせただけではなかった。八月三十日の総選挙は「地殻変動」が起こったともいわれる自公連立政権の大敗赦北の日となった。
 自民党の惨敗による政権交代。国民の怒りが民主党への期待となって起こった日本を揺るがす政権変化を、我らは透徹した信心の眼をもって見据えるべきである。

       公明大惨敗!

 とりわけ、公明党では小選挙区が全敗。解散前の三十一議席を大きく割り込み、過去最低の二十五議席も下回る、かつてない敗北となった。党の代表である太田昭宏、幹事長の北側一雄、元国土交通相の冬柴鉄三などの落選は、有権者の公明離れを如実に示した結果であろう。
 学会票欲しさの自民党に対し、政権欲しさの公明党はまさに寄生虫のような存在だったが、もはや、
 「解党的出直しが必要」 (八月三一日付 朝日新聞)
と創価学会幹部に言わしめるほどひどい惨敗ぶりであった。

     太田、代表辞任

 党代表の太田は、大作の秘蔵っ子とも呼ばれ、低迷する党の状況打破に大作が期待を込め、学会組織から公明党に送り込まれたと推測されている。それは、
 「池田先生のもと、戦う なかに広布の確実なる前 進がある」(大白蓮華  昭和六〇年一一月号二四n)
と。この太田の学会幹部当時の発言は、代表挨拶にも表れていた。すなわち、
 「闘う人間主義」(平成 一八年一〇月一日付 聖教新聞)
であり、党の「新宣言」にも、
 「人間主義の大世紀」(同)
と謳い、学会体質を剥き出しにし、猛アピール。もとより、仏法は「人」を基準にするのではなく、依法不依人と、「法」すなわち、本尊をもって正邪の基準を定めなくてはならない。大聖人の教えが欠落した池田主義の佞臣・太田には、辞任がふさわしい。

    「デエジン」がいない

 かつて池田大作は、
 「すごい時代に入りました。ねー、そのうちデエジンも何人か出るでしょう。ねー、ね、もうじきです。明日あたり出るから。あのー、あの、みんな、みんな皆さん方の部下だから、そのつもりで」(平成五年八月八日 第六九回本部幹部会・生音声)
と、内閣発足前日に公明党の大臣ポストの獲得を発表し、大喜びしている。
 「オレを守れ」というのが大作の口癖だが。公明党とはまさしく創価学会の「政治部」にすぎないというのが、大作の本音なのだ。以後、政権参入を果たした公明党は、ひたすら大作を守り続けてきた。

   大作は奪命者?

 激減した集票数が示す通り、今や天下取りの野望も虚しく、衰退著しい創価学会ではあるが、謗法団体のもつ底知れぬ魔力を決して侮ってはならない。
 奪命者とは奪功徳者とも呼ばれ、人の精気を奪う魔のことである。過去に大作と面談の後、失脚した各国の首脳は枚挙に遑がない。
 「しし食った報い」と言うが、創価学会票を当て込んで連立を組んだ自民党も、まさかここまでの報いを受けるとは思ってもみなかったであろう。
 前掲の朝日新聞では、
 「民主党とはもともと政策的に重なる部分もある」
と、将来の公明党のすり寄りを危倶している。民主も当面は相手にすまいが、くれぐれも前車の轍を踏まぬよう注意すべきである。
 大聖人が『立正安国論』で厳しく破折された法然の念仏は、今日、全国に二千万人の念仏系各派となり、日興上人に敵対した五老僧の邪義は日蓮系(含新興宗教)三千五百万人と拡散している。謗法は折伏しなければ亡びないのである。
 我等は七万五千名大結集総会の功徳をもって、この天から与えられた時を移さず、講組織を挙げて大折伏戦を展開し、大作の呪縛と学会の桎梏から、創価学会員を一刻も早く救い出そう。

大白法773(h21.09.16)号より転載



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